たんぽぽ
家から徒歩1分のコンビニから帰ってきた。
レジ袋が有料化されたため、1番下にアイスとスイーツと炭酸飲料を入れてスナック菓子で蓋をして、その不安定な袋の上に店内で温めたロースカツカレーを置く。
こうすることでレジ袋1つでも冷たいと温かいが干渉しない。天才だ。
家のドアにたどり着くまでの砂利にたんぽぽが咲いていた。
正確にはたんぽぽの綿毛の方。
小さい頃、私は四国の田舎に住んでいて学校の通学路にたんぽぽの綿毛があると引っこ抜いて吹き飛ばすのが好きだった。誰かの家に植えてあるオジギソウは必ず触ったし田んぼに無数にいるオタマジャクシの数を数えるのに夢中になった。トカゲを捕まえた日はヒーローだった。
なんとなくあの日の光景が蘇ってきた。
そして、残そうと思った。
自室に戻り、エアコンをつけてカツカレーとスイーツを食べ、アイスに手をつけた。
アイスを食べている途中、エアコンを切った。
もうこんな生活にも慣れてしまったが、それにしてもめんどくさい。
なぜこんなことをするのかと理由を聞かれれば答えられない。なんでだろうね?
トイレを洗面台を行き来し、さっき食べた胃の内容物を吐き出した。
「なにかがおかしい、なにかが〜」
自分の現状に頭の中で奥田民生が何度叫んだことだろう。
3、4年前とかまでは本気で治そうと医者にかかったり、かと思えば自分を哀れんでメンヘラ化してさっさと自殺しようと思ったりしていた。
今は緩やかに内臓や口内環境が悲鳴を上げていくのを横目に見つつ、甘えながら生きている。
たばこや薬やアルコールもそうだけど何かに依存して健康を害して緩やかに自殺しながら生きたいんだよ、みんな。
何かの本で読んだけど「人間は強い意志がなければ死に惹かれていく。そのくらい死とは魅力的なもので、人間とは弱いものだ。」みたいなことが書いてあった。知らんけど。
ここまで文章を書いてみて、思っていたより楽しいことがわかったので誰にも読まれなくても続けていこうかな。タイピングの練習にもなりそうだし。